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フィールドノート
このコーナーでは、国内外、各地に在住しているOWSメンバーから、身近な海辺情報や自然環境に関するニュースなどをお届けします。
 
<< 2011年度 フィールドノート 寄稿者プロフィール>>
>>中村毅
「ジョイジョイ座間味」
代表
(OWS正会員)
>>浪崎直子
国立環境研究所
OWS研究員
(OWS正会員)
>>米沢良介
パラオ スプラッシュ
マネージャー
(OWS正会員)
>>コバヤシカヨ
読売新聞
(OWSサポーター)
>>杉森雄幸
海洋写真家
(OWSサポーター)
 
 
<<最新記事>>
 
 
島の生活 沖縄・座間味島より 中村 毅 >>Profile
2010/02/04UP
 
 
 
那覇から西へ36kmの東シナ海に浮かぶ慶良間諸島の中の座間味村は、1961年の水飢饉以来水不足に悩まされているが、特にここ8年間は、硬水だが管理の行き届いた簡易水道が断水などの給水制限をせざるをえない状況にある。

感覚的だが、幼少の頃に比して梅雨時のどしゃぶりもないし、恵みの雨を連れてくるはずの台風さえ雨量が少ない気がする。島では有限の水なので使い方にますますの工夫が必要になる。

すすぎが1回ですむ洗濯のやりかた、超節水のトイレ等などである。

しかしながら、雨が少ない年はアカバナー(ハイビスカス)にとってはまたとない沢山の花をつけるから美に感動し心が穏やかになる。
 

 
海岸のゴミはどこから来る? 宮古島より 春川京子 >>Profile
2009/12/15UP
 
 
 
平成21年度、私の住む沖縄県宮古諸島の池間島は、環境省の「漂流・漂着ゴミ対策重点海岸クリーンアップ事業」の重点海岸に選定され、10月よりその事業が開始されました。10月にはまず重点海岸のゴミをゼロにするため、地元の人たちで大規模な清掃を行いました。
サンゴ礁の海に囲まれた宮古諸島は、白砂の美しい海岸が多いのですが、潮の流れや風向きで決まった場所に漂着ゴミがたくさん集まります。池間島の北側の海岸には、冬の季節風でペットボトル、漁具、壊れたボートなど様々なゴミが漂着します。
今回の事業では、一定範囲のゴミを回収して規定の分類項目に沿って分類し、各項目の個数、重量や国の特定を行う調査をした後、ビーチ全体の清掃を行っています。
沖縄地域の漂着ゴミの多くは中国、韓国などの海外から流れ着くものが多く、地元ではどうしても被害者意識が強いのです。逆に日本のゴミが、外国に流れ着いていることを知らない人も多いです。
一方、海岸にあるゴミは漂着ゴミだけではありません。地元や観光客のポイ捨てゴミも多いのです。私が定期的に調査・清掃している海岸は、たばこのフィルターが圧倒的に多く、夏には使い終わった花火が200本以上見つかります。漂着ゴミの方が目立ちますが、ポイ捨てゴミも見過ごすわけにはいきません。
海岸のゴミは清掃しても、またすぐたまってしまいますが、地元の人たちに清掃に関わってもらうことで、ゴミに対する意識を高めることができると思うし、また回収したゴミのデータを取ることで、今後の対策も考えることができます。地道な活動だと思いますが、今後も清掃と調査活動は続けていきたいと思います。
 

 
フィジーの島々 葉山より 釣田いずみ >>Profile
2009/09/21UP
 
 
 
私事ですが、7月にオーストラリアの大学院を卒業し8月から神奈川県の葉山で仕事を始めました。そこで今回は、日本に帰国する前に立ち寄ったフィジーについてお伝えします。フィジーは大小300以上の島々からなる国です。「綺麗な海が見たければ、離島に行きなさい」と友人に勧められていた私は、学生用のツアーを使ってフィジー北西のBounty IslandとKuata Islandという島に行きました。

Bounty Islandは、白い砂浜と林だけの小さな島でした。宿は旅行会社の運営で、特に徹底した管理をしているわけではなく、ゆったりとした時間が流れていました。一見きれいな島なのですが、海の透明度はそれほどいいわけでもなく、珊瑚を食べるオニヒトデが日中も動き回っていました。これは、人為的な影響を受けているせいなのか、それとも島の形状のせいなのか、詳しいことはわかりませんでしたが少し残念でした。

一方Kuata Islandには、白い砂浜、小高い丘、岩場、洞窟があり、海の中は生き生きとした珊瑚が一面に広がっていました。宿は地元の島民が運営し、すべて手作りでした。豪華なリゾートとは違い、島民が自らアイディアを出して行う日替わりのイベントは旅行者を喜ばせるものばかりでした。

たった2つの島ですが、それぞれがもつ自然の景観も観光業に対する人々の姿勢も全く違いました。フィジーというだけで楽園のイメージでくくってしまいがちですが、自分の興味にあわせて島を選んでいくとよりよい旅が出来るのかもしれません。


 

 
環境保護先進国の歴史 ニュージーランド南島より 杉下純市 >>Profile
2009/07/11UP
 
 
 
今春ニュージーランド(以後NZ)へ渡って来ました。この国の生態系は飛べない鳥キーウィに代表されるように大変ユニークです。NZの動植物は約1億年前に超大陸ゴンドワナ大陸から分離後、六千万年もの間孤島という隔絶された環境の中で独自に進化を遂げてきました。

しかし、この国のユニークな自然は人類がNZに定住してから僅か千年足らずの間に、他に類を見ないほど急速に破壊されました。その結果多くの原生動植物が絶滅しました。約千年前にこの地に渡ってきたマオリの人々は巨鳥モアの狩猟のため、19世紀後半から本格的にNZに入植を始めたヨーロッパ人は農地牧場開拓のために原生林を焼払いました。加えて、ヨーロッパ人は島に移り住む際に膨大な数の生物種を無秩序に持ち込みました。理由は農業や狩りなど様々です。移入種の総数は動植物合わせて2万種とも言われます。現在これら移入種は生態系への被害はもちろん、その対策費のため国に大きな経済的損失を与えています。

いまNZでは、政府から個人レベルまで様々な形で生き残った稀少種や絶滅危惧種を保護する取り組みが行われています。同時に移入種の駆除、管理にも年間200億円に及ぶ予算を投じて熱心に取り組んでいます。一度バランスを失った生態系を元の状態に戻すのは決して容易なことではありません。しかし、過去の失敗から学び自然回復のために積極的に取り組むその姿勢に私は多くを学んでいます。
 

 
2009年の流氷を振り返って 北海道 知床・羅臼より 倉沢栄一 >>Profile
2009/05/20UP
 
 
 
国内で唯一、流氷ダイビングや観光船に乗って、氷とともにやってくるアザラシの子育て観察ができる知床半島。例年なら、2月から3月にかけて道内外のダイバーが現地を訪れ、根室海峡に面した羅臼町の観光船には、オオワシやオジロワシ、そして真っ白な毛に包まれてアザラシの赤ちゃんの姿を求めて、カメラマンなどが数多く集まる。それが今年は、2月4日に知床・ウトロ側にいったん氷が接岸したものの、暖冬傾向が続いたために、安定して岸に留まらず、まともに氷の下に潜ることができなかった。また羅臼側では、国後島との間に流れ込んだ流氷も、3月9日に出航した観光船が岬先端部で見たのを最後に、融解したのか消えてしまった。多い年でオホーツク海表面積の約8割を埋め尽くす流氷は、長期的に見て勢力が衰えはじめている。今年、北海道のオホーツク海に面した網走地方気象台が、流氷の接岸初日を発表したのは2月19日。これは平年より18日遅く、50年間にわたる観測史上、2番目に遅い記録でもあった。3月終わりから4月初旬、アザラシたちの出産ピークを迎えるが、年々、母子の愛くるしい姿を目にする機会は少なくなってきている。
 

 
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>> 2005年のニュース&トピックス
 
 
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