野生生物生息地回復プロジェクト・ボランティア活動

外来種の影響

ベルベシナは、繁殖力が強いキク科の一年草で、アホウドリ類の営巣地が狭められます。

モク マオウは、20mにもなる高木でベルベシナ同様繁殖力が強く、周辺を酸性土壌に替えてしまう ことから、在来植物の生育を阻害してしまいます。

最近の変化 今回の訪問でわかったこと

モクマオウの対策
2001年以前にはイースタン島にあった数十本のモクマオウは、この10年のうちにすべて伐採されていました。
イースタン島のモクマオウは、外来種とはいえ当時オオグンカンドリの休息場所となっていました。伐採されてしまった現在は、イースタン島からサンド島の港周辺のモクマオウへと休息場所を移しました。また、サンド島のモクマオウは、ヒメクロアジサシやシロアジサシの営巣にも有効であることから、全面伐採ではなく、管理しながら維持していく方針とのことです。

 

ベルベシナの対策
ベルベシナの除去は、作業員の不足で全面除去は物理的に難しそうですが、以前のように単に人海戦術で引き抜いて積み置くだけでは花粉をまき散らすなど効果が無いことから、花粉が飛ばないような工夫と除去したエリアに併行して在来種植樹を行う戦略的な生息地回復を図っていました。

ボランティア活動

今回の訪問では、栽培した在来植物のバンチグラス(イネ科の植物)の植え付け作業外来種のベルベシナ除去作業を全員が参加して実施しました。

▲このページのトップへ