斉藤 聡(獣医師・北海道石山通り動物病院院長)
丸の内さえずり館にて開催
2002年11月、スペイン沖で石油タンカー“プレステージ”号が嵐のため海底3600mに沈んだ。数万トンの重油が海洋を汚染し、数千羽の海鳥やイルカ、クジラが被害者となった。
事故後直ちに鳥の救助体制が敷かれ、世界各国からボランティアが集結、実に油の回収だけでも日に一万人もの救援者があった。
自然が世間の知らないところで破壊され、単に経済政策優先の安易な開発に警鐘を鳴らしたいと思う。
リポート
油汚染事故の現場のすさまじさと世界各地から駆けつけたボランティアの人たちの献身的な努力の様子を参加者ならではの臨場感あふれる話題とともに語られました。 野生動物に対する斉藤さんの優しい思いやりもしっかり伝わったのではないでしょうか。
詳しくはブログをご覧ください。
ゲストスピーカー・プロフィール
斉藤 聡(獣医師・北海道石山通り動物病院院長)
1962年4月7日。札幌生まれ。ナホトカ号沈没による油汚染海鳥、スペイン・ガリシア沖のタンカー、プレステージ号沈没による油汚染海鳥の援助等、多くの油汚染海鳥の救護活動に従事している。また、小笠原の天然記念物「アカガシラカラスバト」の保護活動や西表島の天然記念物「カンムリワシ」の治療・保護にもあたっている。国際動物救護協会(IFAW)メンバー。