丸の内さえずり館にて開催

ここ数年の間に沖縄各地でオニヒトデが大発生し、サンゴ礁が広い範囲で食害を受けました。慶良間や宮古・八重山諸島では、オニヒトデの食害から豊かなサンゴ礁を守るために多くのダイバーの皆さんがいまも熱心に駆除を行っています。 

オニヒトデは最もよく研究されたサンゴ礁生物のひとつですが、生態が一般的にはあまり知られなかったために、駆除の効果に疑問が持たれることがあります。

今回の講演では、オニヒトデの生態をわかりやすく解説したうえで、駆除の必要性について参加者の皆さんと議論してゆきたいと思っています。

リポート



オニヒトデの生態、大発生のメカニズム、駆除の方法論などを詳しくわかりやすく解説していただきました。


ゲストスピーカー・プロフィール

岡地 賢

おかじ けん
岡地 賢(有限会社コーラルクエスト代表取締役)

1964年大阪生まれ。
ジェームスクック大学大学院博士課程修了。
サンゴ礁の海に強い憧憬を抱き、琉球大学海洋学科に進学。同大学院でオニヒトデの生態に関する研究を始める。卒業後はオーストラリア国立海洋科学研究所でグレートバリアリーフ海中公園局委託のオニヒトデ研究に従事。帰国後はインドネシアのサンゴ礁再生プロジェクト、パラオ国際サンゴ礁センタープロジェクトをはじめ、国内外におけるサンゴ礁の調査研究に携わる。有限会社コーラルクエスト代表取締役。日本サンゴ礁学会評議員。