国際サンゴ礁年特別企画
向井 宏(海の生き物を守る会代表)
丸の内さえずり館にて開催
サンゴ礁の中には海草が生育する藻場が一つの構成要素として含まれる。海草は白亜紀の終わり頃に陸から海に再適応した顕花植物である。海草は砂泥質の海底に生息してそこに砂泥質には棲めない生物たちを棲み込ませて新しい生物群集を作る。
海草の進化と分布の拡大を追いかけるように、これら海草に依存した動物たちも分布を広げている。ジュゴンもその代表的な動物だ。ジュゴンの研究を続けてきた講演者がその苦労話を含めて、海草藻場の生き物について紹介する。
ゲストスピーカー・プロフィール
むかい ひろし
向井 宏(海の生き物を守る会代表)
広島大学理学部生物学科を卒業。同大学院博士課程修了。東京大学海洋研究所助手を経て、北海道大学理学部教授、同大学院理学研究科教授、同北方生物圏フィールド科学センター厚岸臨海実験所教授、同大学院地球環境研究科教授を勤める。現在、北海道大学名誉教授。日本学術会議連携会員。