山野 博哉(国立環境研究所主任研究員)・ 中井 達郎(国士舘大学・立正大学非常勤講師)・ 杉原 薫(国立環境研究所 NIESフェロー)
d-laboミッドタウンにて開催
OWSで行っている北限域のサンゴ調査の取り組みについて、調査を共に進めていただいている3名の研究者の方にお話しいただきます。
これまでの調査方法とその結果報告をはじめ、北限域のサンゴ分布・種構成調査を行う意義やNPOの役割について、また海水温の上昇がサンゴに与える影響やサンゴ礁で起こっている諸問題についても解説します。
実際に撮影したサンゴ写真を見たり、骨格サンプルに直接触れたりして、私たちの身近な海に生息している北限域のサンゴについて理解を深めていきましょう。
そして、私たち市民が研究者と共に出来ることは何かを考えるきっかけ作りになれば幸いです。
OWSで制作した「造礁サンゴフィールド図鑑」の紹介も行います。
ゲストスピーカー・プロフィール
やまの ひろや
山野 博哉(国立環境研究所主任研究員)
東京大学大学院理学系研究科地理学専攻修了、博士(理学)。1999年より国立環境研究所に勤務。地球温暖化をはじめとする環境変動に対するサンゴとサンゴ礁の応答と適応策に関する研究を行っている。現在のフィールドは、太平洋の島々と日本・韓国の沿岸域。日本サンゴ礁学会誌編集長。
なかい たつお
中井 達郎(国士舘大学・立正大学非常勤講師)
東京都立大学理学研究科博士課程満期退学、博士(理学)。1986年より(財)日本自然保護協会勤務。研究部長、普及部長を務める。2003年より国士舘大学、立正大学、甲南大学、江戸川大学などで非常勤講師をつとめる傍ら、様々なNGO/NPOや行政、地域などと共に自然環境保全活動を行っている。日本サンゴ礁学会評議員。
すぎはら かおる
杉原 薫(国立環境研究所 NIESフェロー)
東北大学大学院理学研究科地学専攻中退、博士(理学)。1999~2009年まで福岡大学理学部地球圏科学科で助教として勤務後、2010年4月からは国立環境研究所のNIESフェローとして勤務。学生時代から日本列島全域の造礁サンゴとそれらの化石に関する生態学的・分類学的研究を行っている。