伊勢 優史（東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所・特任助教）
モンベル渋谷店5Ｆサロンにて開催
皆さんは、「カイメン」と聞いて何を想像しますか？
女性なら身体を洗ったり化粧に使う海綿を思い出す方もいるかもしれません。
カイメン（海綿動物）は、最も祖先的な多細胞動物と言われており、我々動物の進化を考える上で極めて重要な生き物です。また、抗ガン剤等に利用できる有用天然化合物を生み出す生物資源としても注目を集めています。しかしながら、生物学の教科書ですら、ごくわずかな紹介しかなされておらず誤解されることの多い生き物とも言えます。
カイメンを追いかけて潜った各地の海や深海調査の風景をまじえつつ、この謎多き動物の多様な世界を紹介します。
ゲストスピーカー･プロフィール
いせ ゆうじ
伊勢 優史（東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所・特任助教）
スペイン領グラン・カナリア島ラス・パルマス市生まれ。
幼少時は昆虫少年だったが、９歳の夏に素潜りで見た海の世界に惹き込まれる。無脊椎動物全般に興味があり、特に海綿動物を専門としている。現在は、インド・西太平洋区サンゴ礁域と深海性のカイメンを中心に研究を進めている。
京都大学農学部卒業。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了（理学博士）。現在、東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所・特任助教。
