保全のための調査

この調査は、温帯域の造礁サンゴの分布状況を探索し、その保全のために必要な調査を行い、得られた情報を活用してサンゴ及び生息環境の保全活動に繋げることを目的としています。とりわけモニタリングサイト周辺の特筆すべきサンゴ群集について、その実態を解明し、保全に活用したいと考えています。


オオスリバチサンゴのボーリング調査の様子(撮影:高砂淳二)


長崎県五島・オオスリバチサンゴ調査


OWSでは、五島のモニタリング調査海域近くに生息する日本最大規模の大型群体、オオスリバチサンゴの保全のための調査を進めています。2019年10月にはサイズ計測や撮影を終了しました。今回の調査は、国立環境研究所 生物・生態系環境研究センター(山野博哉センター長)のチームによるボーリング調査で、正確な年代測定のためにコアサンプルを採取しました。調査の様子はOWSの高砂副代表理事が撮影しました。


この活動は2021年3月23日〜27日実施済みです。ブログをご覧ください


造礁サンゴ探索調査


主に造礁サンゴの分布北限とされるエリアで、聞き取り調査等で得た情報などを参考に、スクーバダイビングまたはスノーケリングによって造礁サンゴが実際に生息しているか、どんな種がどのくらい分布しているか、などを調査します。
サンゴ群集の確認ができた場合は、GPSによる位置確認と写真撮影、サイズ計測等を行います。


ごみ回収活動


対馬のモニタリング調査に付随して、世界最北のサンゴ礁周辺に滞留する水中ごみを調査して回収しています。
2018年、2022年に実施済み、2024年11月に3回目の回収活動を実施します。
活動報告はブログをご覧ください。



静岡県西伊豆・田子では、モニタリング調査地の周辺において、サンゴにからんだ釣り糸の回収活動を行っています。
2022年に実施済み、2024年11月に2回目の回収活動を実施します。
活動報告はブログをご覧ください。



計画中の取組み


調査場所 新潟県・佐渡
調査内容 分布の北限海域にあたる探索調査
開催予定 2024年3月〜2025年5月頃

調査場所 静岡県・北川
調査内容 海中温泉湧出によるサンゴ群集への影響調査
開催予定 2024年3月〜2025年5月頃

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