活動BLOG - 干潟保全活動

ゆかし潟7月調査 終了(2024年度)

ゆかし潟7月調査 終了(2024年度)

7月6日~7日、調査開始から今年で5年、8回目となるゆかし潟ベントス調査を無事終了しました。
今回は、宮城、茨城、千葉、東京、神奈川、静岡と遠路はるばる参加いただいた皆さんに加え、地元、和歌山の協力者3名を含む17名によるこれまでにない大人数での調査となりました。

梅雨真っただ中にもかかわらず、好天に恵まれたのは良かったのですが、折から新宮市一帯は、観測史最高の猛暑に見舞われており、熱中症が心配されました。流石に手慣れた方が多く、流入する川に入って体を冷やつつ、無事調査を完了しました。


猛暑での調査となりました


定量調査は12ヵ所で実施


定性調査


夜、ホテルでのソーティング

マゴコロガイとマドカアナジャコヤドリムシ付きヨコヤアナジャコ


これまでの4年間で51種を超す希少種を確認してきましたが、今回の調査でさらに希少貝類2種ほか、初記録種も数多く確認され、ゆかし潟の希少な生態系を再認識することができました。

これらの成果は短報にまとめようとなり、早速準備が始まりました。お楽しみに!


珍しく記念写真


<補足情報>
今回、事務局チームはゆかし潟調査の往路、5日に三重県津市の田中川河口干潟に立ち寄り、帰路、8日に那智勝浦町内の太田川河口干潟にそれぞれ立ち寄り、短時間の探索を行いました。

田中川では、ハクセンシオマネキの大群集に圧倒され、ヘナタリ、フトヘナタリ、カワアイ、ウミニナが同所で見られるという多様性の高さに驚かされました。また、太田川はハマボウとヨシ群落がしっかり残された貴重な干潟ですが、これまで本格的な調査は行われておらず、ぜひ一度その機会が作れれば思いました。


遠距離を移動して参加いただいた皆様、大変お疲れ様でした。また、地元でご協力いただいた皆様、今後ともどうぞよろしくお願いします。


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