■セグロアジサシ産卵開始
ミッドウェイ環礁イースタン島では、セグロアジサシの産卵が始まった。ギャーギャーというけたたましい泣声をあげながら、島上空を群れ飛ぶ様は、まるで蚊柱をおもわせる。
イースタン島と隣のスピット島に、約50,000つがいの大コロニーを形成するこの鳥は、3月後半から飛来し、5月~6月にかけて1卵を生み、巣立ちが終了する8月まで滞在する。セグロアジサシは巣を形成せず地面の上に直接産む。また、同じ時期にセグロアジサシと外形はほとんど同じだがやや小型のナンヨウマミジロアジサシ(英名:Gray-backed Tern)も、同様の繁殖活動を行っている。こちらは400つがいとかなり少ない。
ここでの彼らの産卵場所は、大戦中、米軍が使用していた滑走路が多い。いずれも、人の活動には、非常に敏感であり、トレールツアーに際しても、卵やヒナを避けながら細心の注意を要する。
ミッドウェイフィールドオフィスから