■今世紀最初のコアホウドリが誕生
ミッドウェイでは、1月21日、今世紀最初のコアホウドリ(Laysan Albatross ミズナギドリ目アホウドリ科)が生まれました。昨年は、1月18日でしたが今年は少し遅れたようです。
コアホウドリは、日本の伊豆諸島鳥島で繁殖しているアホウドリ(Short-tail Albatross)よりは、ひとまわり小さく、翼を開いた時の長さが2メートル、胴体部分が白く翼の背面から尾にかけてが黒いとても美しい鳥です。とくに目元にはうっすらとアイシャドウを入れたような黒い毛が入っていてなかなか色っぽい感じです。
生まれたばかりのヒナは、茶色の産毛に覆われていて、手のひらに乗るほどの大きさです。親鳥のお腹の下にすっぽり隠れてしまう程小さな体ですが、それでもすぐに食欲を発揮し始めます。コアホウドリのエサは、水面を泳ぐイカや小魚。ヒナは親鳥の胃で半分消化されたエサ(イカオイルと呼ばれている)を口移しで食べさせてもらいます。
親鳥は、しばらくの間は雄雌交互に採餌行動を行いますが、ヒナの成長に合わせて行動範囲も次第に拡げていきます。これから巣立ちまでの約5ヶ月間、親鳥はヒナのエサを求めて、遠くは数千キロも飛翔すると言われています。子育ての期間は、親鳥もさすがに敏感になっています。そんな親子を驚かさないように、OWSでは次々に訪れるビジターの皆さんに、接し方などの注意事項を説明して回っています。
ヒナの成長が今からとても楽しみですね。
ミッドウェイフィールドオフィスから