活動BLOG - サンゴ調査&魚類調査

富戸サンゴ調査終了しました

富戸サンゴ調査終了しました

フィールド委員・OWS研究員の浪崎です。
1月17日、北限域の造礁サンゴ分布調査の富戸補完調査を実施しました。

昨年10月にはじまったOWS北限域の造礁サンゴ分布調査の潜水調査は、西伊豆の安良里、東伊豆の富戸、房総半島の館山の3か所にモニタリングサイトを設け、毎年1年に1度、同じ場所を同じ調査方法で調べて変化を追っています。

東伊豆の富戸には、1m×1mの永久枠(コドラート)を2か所設置しており、今回の調査では永久枠の写真撮影と造礁サンゴのスケッチを行いました。
永久枠を設置した場所は、水深が5mととても浅いので、ドライスーツで中性浮力をとるのに一苦労。
普段ならなんてことない軽いうねりがこたえました。


1m×1mの永久枠(コドラート)


スケッチで記録


コドラート調査終了後は、サンゴ図鑑用の写真撮影。写真のようなカイメンの上を覆うようにして生きている造礁サンゴを発見。造礁サンゴの北限でも、住み場所をめぐって争いが起きているんですね。




伊豆の定点調査は、昨年10月末に西伊豆で実施しましたが、東伊豆は悪天候で延期、日程をあらためた12月は群発地震が発生してまた延期と、日程変更が重なりました。ようやく1月17日に補完調査が無事終了。
これで、今年度の定点調査が無事すべて終了しました。今後も、毎年定期的に、同じ場所をモニタリングして、地球温暖化の影響などの環境変動を明らかにしていければと考えています。


北限域の造礁サンゴ分布調査プロジェクト、次回は2010年2月28日(日)に、千葉県房総半島の西川名で「ディスカバリーツアー」を開催します。
冬は透明度がとってもきれいで爽快です。ぜひ一度、参加してみてください。