活動BLOG - サンゴ調査&魚類調査

サンゴ調査が学術論文に

サンゴ調査が学術論文に

OWSが取り組む「北限域の造礁サンゴ調査プロジェクト」にご協力いただいている国立環境研究所の山野さん、杉原さんが、日本全国のサンゴ北上 (1930年から現在までの出現変化)の状況を論文にまとめ、アメリカ地球物理学連合(AGU)発行の学術雑誌「地球物理学研究レター(Geophysical Research Letters)」に掲載されることになりました。

近年の水温上昇に対応して日本の温帯域でサンゴ分布が北へと拡大している証拠を示し、その拡大速度が14km/年に達していることを明らかにした、というものです。(※内容詳細は以下、各リンクをご覧下さい。)
それを受けて、かの有名な「Nature」「Science News」にも論文内容が紹介されました!

国立環境研究所からもプレスリリースされ、日本のメディアにもとり上げられています。

国立環境研究所 2011年1月21日  記者発表(日本語)
「海水温上昇にともなうサンゴ分布の北への急速な拡大について(お知らせ)」

●Nature(英語):
http://www.nature.com/news/2011/110121/full/news.2011.33.html

●Science News(英語):
https://www.sciencenews.org/article/corals-moving-north

館山と伊豆のデータはOWSの調査結果を活用していただいたということで論文とプレスリリース文中で、OWSについてもご紹介いただきました。

OWSの調査がこのような学術論文に生かされることになり、これまで調査に参加してきた皆さんにとっても大きな糧となったことと思います。
これによって、現在続けているモニタリング調査はもちろんのこと、分布北限の広域探索調査の意味が、より深まることになるでしょう。

今年(2011年度)も引き続き、各地での探索調査、モニタリング調査を実施していきます。
都度、調査にご協力いただけるダイバーを募りますので、ご興味のある方は、ぜひご参加ください。