■第32回トークセッション終了報告
OWSの各イベントや会報誌などは、OWSメンバーで構成された4つの委員会(ボランティアチーム)が企画、運営しています。トークセッションは「イベント委員会」の担当です。今回からトークセッションの感想リポートをイベント委員会のメンバーからお知らせしていきます。
どうぞ、よろしくお願いします。
こんにちは!イベント委員会の西尾です。
これからトークセッションの様子は委員会のメンバーがアップすることになりました。
その先駆けとして僕が7月5日に行われた「 未来に残したい海 杉森雄幸×高砂淳二 」の様子をお伝えしたいと思います。
流れとしては最初に杉森さんのスライドショー、次に高砂さんのスライドショー、その後、お二人に浪崎さんが質問し回答していくというスタイルでした。
杉森さんのスライドショーはフロリダのマナティだったり、東京湾の漁師・羽田の滑走路建設予定地・水納島・小笠原と色んなところの写真がありました。
そこで杉森さんがおっしゃっていたのが「どこの海にも生物がいて生態系が成り立っている。その生態系を守っていきたい。」ということでした。
水納島の写真では98年と99年のエルニーニョ前後の写真を比べられていて後の方では生物が全く写っていなく、まさに死の海という感じでした。
そを見て「生物のいない海は寂しいし、元に戻るのには長い時間が必要になるので今在るものを守っていかないと」と改めて思いました。
高砂さんの方はカナダ・チャーチルのシロクマの写真とハワイの写真でした。
シロクマの写真は北極付近で暮らす生物が一番温暖化の影響を受けているということで選ばれているようで、ハワイの写真は外来種の問題を取り上げられていました。
シロクマの状態は以前の丹葉さんのトークセッションのときに見て知っていましたが、温暖化が既に由々しき事態に陥っている事を再認識しました。
ハワイの写真では普段思っているハワイのイメージに在る(僕はハワイに行った事はありません)ものはほとんど外来種のもので原生種は山の高いところでひっそりと生息している事実を初めて知り、ショックでした。
対談ではお二人が幼いころから海に近いところ(高砂さんは宮城県石巻市・杉森さんは静岡県藤枝市)で生活し、そのまま海に携わるようになったとおっしゃっていました。
やはり遊べる海が近いと自然と興味を持つものなんですね。僕はまったく関係なく過ごしてきましたが。
その後、OWSに入ったきっかけ・ショックだったとき・環境の変化を感じている事・撮影時の注意点などを話し合っていました。
最後に「これからどういうことをしたいか?」という問いに杉森さんは「小笠原に行くと、毎回新しい発見があって楽しい。写真家として出来る事は記録する事。過去の記録とこれからの記録が変化の無いようにしたい。」と答え、高砂さんは「最初に潜ったパースは色んなところに野生生物がいて共生できている街。そういう共生できる方法を模索していきたい。他の生物を意識して尊重すれば変っていける。そういう人を増やしていきたい。」とおっしゃっていました。
こんな長文になってしまい申し訳ありませんが、まだまだ伝えきれてないところがたくさんあります。
ぜひ次回、8月29日のトークセッション「オニヒトデの生態と駆除の必要性」に来てください!!
貴重なお話がたくさん聞けて面白いですよ~。
それではまた、ということで失礼します。