近年、世界各地のサンゴ礁は、地球温暖化やさまざまな環境汚染などによって深刻な危機にさらされています。
日本国内においても、琉球列島のサンゴ礁の衰退が指摘されて久しく、回復が懸念される状態が続いています。
一方、黒潮の流れに沿って分布を広げてきた造礁サンゴは、関東近辺が北太平洋での分布北限とされており、私たちの身近な場所(都市生活圏に近接する沿岸域)に生息しているサンゴとして、注目されています。
しかし、この地域での造礁サンゴの分布の様子は、これまで断片的にしか分からず、広範囲な分布調査の必要性が指摘されてきました。
また、これらの地域に分布するサンゴ群集は、局所的であることから、ちょっとした環境変化に敏感に反応する(場合によっては死滅する)可能性も高く、人為的な破壊に対する対策上からも今後、地域の協力者によるモニタリングの必要性も同時に指摘されています。
OWSでは、研究者との連携を前提とした市民が参加する環境調査を促進しています。そして、2008年の国際サンゴ礁年をきっかけに、造礁サンゴの太平洋沿岸における分布北限にあたる伊豆半島、三浦半島、房総半島一帯での分布調査を行うこととし、「北限域の造礁サンゴ分布調査プロジェクト」を立ち上げました。
プロジェクトへのご支援・ご協力をお願いいたします。
2015年以降、新しいサンゴ調査プロジェクトを起ち上げています。新サンゴ調査プロジェクトはこちらをご覧ください。