自然写真家 高砂淳二副代表理事が「Wildlife Photographer of the Year 58」 Natural Artistry(自然芸術部門)最優秀賞受賞!!
海中から星空、極地から熱帯まで地球全体を巡り撮影を続ける写真家・高砂淳二さんが自然写真界で世界最高峰となるイギリス・ロンドン自然史博物館(大英自然史博物館)主催「Wildlife Photographer of the Year」自然芸術部門で最優秀賞を受賞しました。
この自然芸術部門での日本人の受賞は初とのことです。おめでとうございます。
授賞式は、英国時間10月11日 (火) 19:00 - 01:00(日本時間:10月12日(水)04:00 - 10:00)に行われました。
10月14日(金)から展示会一般公開
高砂淳二・受賞コメント
自然写真の世界最高峰で、しかも世界で最も知られるアメリカの「National Geographic」誌で活躍している自然写真家たちもこぞって応募し、受賞している写真賞でもあり、この度自分が頂ける事になり本当に光栄です。
受賞作品に関するエピソード、想い
南米ボリビアの標高3700メートルにある「ウユニ塩湖」では、雨季にだけ塩原に雨が浅く溜まる。
運よく風がピタッと止み、湖面が完璧な鏡状態になったある日、静かに羽を休めるフラミンゴに遭遇することができた。フラミンゴは人の気配に敏感で、少しでも驚かせてしまうとすぐに飛び去ってしまう。そこで遠くから時間をかけて少しずつ近づき、その夢のよう
な光景をカメラにおさめることに成功した。
標高3700mであるため、立ったりしゃがんだりしながら接近したことで、酸欠による頭痛や立ち眩みなどを起こしながらの撮影だった。
ウユニ塩湖には10年間にわたり6回訪れていたが、フラミンゴは遠くで飛んでいるのを見かけるだけだった。今回は千載一遇の完璧なチャンスを逃さず撮影することができた。
いろんな問題が起きている同じ地球上に、同時にこんな瞬間が存在するということ、そして、この地球はこんなにも美しく宝物のような天体であるということを心から伝えたいと思った。
写真賞名:「Wildlife Photographer of the Year」
ロンドン自然史博物館が主催する、大自然をテーマにした、世界で最も権威のある写真賞の一つ。1964年にスタート、2022年で第58回となる。
毎年、世界の自然写真家たちが貴重な生態や決定的・美的瞬間を競い合い、何万点もの作品から数点最優秀賞が選出される。
https://www.nhm.ac.uk/wpy/
今回の受賞
作品名:「Heavenly Flamingos」Junji Takasago(高砂淳二)
受賞名:Wildlife Photographer of the Year 58
カテゴリー:Natural Artistry(自然芸術部門)
https://www.nhm.ac.uk/wpy/gallery/2022-heavenly-flamingos?tags=ed.current
受賞のNatural Artistry(自然芸術部門)について
今回受賞した"Natural Artistry"(自然芸術部門)は、自然の美しさ、この惑星の美しさを最大限表現している作品に与えられる賞。地球の環境が変化する中、多くの人の地球への関心が高められるようにという想いが込められた賞。