リン鉱石の島アンガウル
アンガウルには肥料の原料となるリン鉱石(海鳥の糞からできる鉱石)が豊富に眠っていました。1910年代、このリン鉱石に目をつけたドイツが掘削を開始。1909年、第1次世界大戦の勃発に乗じ、日本軍はアンガウル島のリン鉱石を主目的としてパラオを占領しました。ドイツ時代の掘削はそのまま日本に引き縦がれ、約450万トンものリン鉱石が掘り出されました。第2次世界大戦後も堀削は10年間続けられ、戦後の日本の食糧難を支えてきました。
現在でも島内にはドイツ統治時代のリン鉱石集積所や乾燥炉など、巨大な史跡がジャングルの中にひっそりと佇んでいます。 |