違法採取問題への取り組み
調査にともない、サンゴ群集の分布情報が悪用され、マニアの観賞用としてサンゴの密漁が懸念されるという協力者からの情報を得ています。
確かに保全ための調査が、 結果としてサンゴ群集の破壊につながってしまうとしたら本末転倒というものです。
密漁で消失したサンゴ群集の再生は補償されるものではなく、仮に再生するにしても膨大な時間が必要となります。
しかし、こうした密漁を予防するには、調査情報(分布情報)を秘匿すれば解決できるとはいえず、むしろ現地ダイビングサービスの皆さんや漁業関係者、地元住民の方々に情報公開したうえ、一体となって予防対策や監視体制を確立すべきではないかと考えます。
そのためにも現地ダイビングサービスの皆さんの協力によるモニタリングは欠かせない活動と考えています。密漁に関する情報をお持ちの方は是非ご提供ください。